マクラメは手で紐を結んでいく手芸です。
だからレッスン中は生徒さんの手を見ていることが多いし、私も生徒さんに自分の手を見せています。
手って、その人の生活が刻み込まれていますね。
ごつごつと節くれだって日焼けした手は、外で働いたり重いものを持った手。
乾いてささくれだった手は毎日の洗い物や掃除で荒れたお母さんの手。
ペンだこのある中高生の手。
手が白くてしなやかで爪が短い男性は、毎日蛍光灯の下でパソコンばっかり見て仕事してるんだろうか。
ピアノを弾く人は指先が平ら。
デイサービスが楽しみなおばあちゃんの手は、筋肉を使ってないのでふわふわと柔らかい。
オシャレが大好きだった母方の祖母は「手だけはどうしても日に焼けちゃって…」と手のシミを気にしていました。
以前、ボルダリングをしたことがあるのですが、上手な人たちは指の関節が曲がっちゃって伸びなくなっちゃうんです。しかもマメだらけ。
私はそこまで上達する前に止めてしまいました(笑)
温かい手、ひんやりした手。硬い手、柔らかい手。
その昔、病気をして入院していたことがあり、一時期は歩くことができず食事も介助してもらっていました。
自分の手で食べられないとこんなにも美味しくないんだ、と実感しました。
手がフリーになるには、両足でしっかり立って体幹を維持できる必要があります。足と体がしっかりして初めて、手は自由と創造性を得ることができるんです。(参考文献 『手と脳』久保田競・著)
病気を予防して体が健康だと、手も自由に動かせて、マクラメも楽しめる!
逆も言えるかな?マクラメが楽しいと体も健康でいられる??
私の教室に来てくださる方が、マクラメを続けたいから元気でいなくっちゃ!と思ってくださるようになったら、こんなに嬉しいことはないな、と思います。
ちなみに、私の手は左右の中指と薬指の外側(小指側)にマクラメだこがあります(笑)
何度も紐で切れたり、マメが潰れたりしてできた、愛しい勲章です。
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